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樹脂の材料と特性

プラスチック切削部品は、樹脂材料の特性に応じて素材の選択が行われます。以下はよく利用される材料の一例です。

材料名称 特性
4Fフッ化 化学的安定性、電気特性が極めて優れている。硬度はやや低い。切削性、絶縁性、耐熱性はともに良好。各分野の絶縁部品や、耐熱性、耐食性を持たせたい部品材料として使用される。衝撃力を高めるためのカーボンやグラスファイバー等の充填材を入れた素材もある。
ポリアセタール 絶縁性、耐熱性、耐薬品性に優れており硬度もある。素材コストが4Fに比較して低いため、絶縁材料として多方面に利用される。
ポリ塩化ビニール グレー及び透明の2タイプ。耐熱性にやや欠けるが、耐水性が良好なため、流体用のパイプやジョイント部品材料として利用される。加工性、絶縁性もある。
3Fフッ化 素材コストは高いが絶縁性、対衝撃性に優れる。また、酸、アルカリなどの薬品に極めて強いため、各種流体用のパイプ材料、ジョイント部品材料として利用される。
ポリカーボネート 耐熱・耐衝撃性に優れる。また、材料の収縮率が小さく寸法の安定性もある。水にも強い。切削性はあまり良くない。
アクリル 透明なため、中が見えるという利点がある。耐水性が高く、各種流体用のパイプや試作に利用される。
ナイロン 柔軟性があり、折れにくい。水に強いため、パッキン等に用いられる。